4つのプロセス

(続き)
各プロセスには、細かくいくつものプロセス(身分と通過儀礼)があります。

日本の例では…

① 成長のプロセス

誕生(受胎→出産)→名付祝→初宮詣→七五三(子供組加入)→十三参り→成人式(若衆組加入)→結婚・就職

成人になるには、社会的な知識、合理的な智恵、生活力が必要です。

② 成熟のプロセス

隠居→年祝(還暦→古稀→喜寿→傘寿→米寿…)・年寄(長老)

子供が独立すると隠居になったので、これは年齢的にはかなり若い時になります。
他にも、念仏講や庚申講に参加したり、受戒を受けたり、死に備えた段階があります

成熟には、社会的な調停能力、社会的価値観を相対化する視点、利他精神、無意識の創造力の受容が必要です。

③ 祖神化のプロセス

葬儀(死霊化)→埋葬(精霊化)→年忌法要(祖霊化)→弔い上げ(祖神・氏神化) 

祖霊・祖神であれ、浄土に行くホトケであれ、それが普遍的な方向に浄化された魂であることに変わりはありません。
何らかの思いを残して亡くなった人の魂が、この正しい方向に進まずに悪霊となってしまわないようにするのが、伝統的な葬送と供養の目的です。

水子や幼児の段階で亡くなった場合のように、①②を経ていない魂は、死後に③に進みません。
再度、生まれなおすことが望まれます。
また、比較的若くして亡くなった場合は、ブラックリスト入り的な扱いで、正しく③のプロセスを進むのように、手厚く供養する必要があります。

④ 祖神の期間

プロセスはありませんが、祖神(祖霊)として子孫を守ります。
祖神(祖霊)は、一般的な氏神の祭り、盆・正月など、定期的にこの世を訪れ、子孫に生命力を与えます。

巫女が毎年、神迎えすることと、新しい生命を妊婦が生むことは、どちらも魂をこの世に迎える点で類似したことでした。
毎年迎えられる神は巫女によって出産された「児童神(若宮)」であって、秋に神送りする時に神は老神になるという観念があります。


通過儀礼の意味は、各プロセスで、古い人格(身分)として死に、新しい人格(身分)として再生することにあります。
その際に必要な知識・能力を身に付けます。

ライフサイクルの中で、人は身分に沿って名前を変えることが一般的です。
日本人の場合だと、幼名→少年名→家長名→隠居名→戒名・氏神名 といった感じでした。
子供には亡くなった祖父母の名を付けることもあります。
独立すると、父から代々の家長としての名を受け継ぎ、父は隠居して祖父から代々の隠居名を受け継ぐ習慣がありました。

(続く)


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